サテライトオフィスって??
テレワークの導入が進むなど、多様な働き方が可能になった現在、「サテライトオフィス」が注目を集めています。
今回はサテライトオフィスの活用方法や導入するメリットなどを紹介していきます。
【サテライトオフィスとは】
サテライトオフィスとは、企業の本社・本拠地から離れた場所に設置されたオフィスのことです。
従業員によっては本社よりも通勤しやすい場所につくられ、遠隔勤務ができるよう最低限の設備を備えたオフィスという意味合いもあります。
規模は様々ですが、数人が働けるだけのスペースと通信環境を用意した、小規模なオフィスが多く存在します。
【サテライトオフィスの種類】
①都市型サテライトオフィス
都市型サテライトオフィスは、都市部に開設するサテライトオフィスです。
本社が都心部にある場合、その近くにサテライトオフィスを構えることで、外回りの営業は出先から近いオフィスに戻って業務を行うなど、無駄な移動を減らすことができます。
また、地方に本社を置く企業が、都市部に営業所としてサテライトオフィスを設置するケースもあります。
②地方型サテライトオフィス
都市部に本社を置く企業が地方に設置するタイプのサテライトオフィスです。
地方にも拠点を設けることで、地方の優秀な人材を採用できる可能性がうまれたり、新たなビジネスのスタートや事業拡大が期待できます。
また都市部で働いていた社員が地方移住し、自然に囲まれた環境で暮らすことで、ストレスの軽減や労働生産性の向上も期待できます。
③郊外型サテライトオフィス
郊外のベッドタウンなどに設置するタイプのサテライトオフィスです。
郊外に拠点を構えることで、都心まで通勤していた社員の通勤時間や交通費用を減らすことができます。
自宅から近い職場に通えるようになることで、育児や介護などプライベートと仕事を両立しやすくなります。
【サテライトオフィス導入のメリット】
①人材確保
通勤時間の削減など、育児や介護をしながら働く従業員が働きやすい環境を整えることで、そういった理由での退職を防ぐことができます。
また、地方にサテライトオフィスを設置することで、都市部では働けなかった地方の優秀な人材を新たに確保することができます。
②生産性向上
通勤時間や移動時間を削減できることによって、業務の効率が上がります。
また、通勤時の混雑といったストレスが軽減されることや自由な時間が増えることから、ワークライフバランスの向上が期待でき、結果として、仕事へのモチベーションにもつながります。
③コスト削減
小規模のサテライトオフィスなら支店や営業所を構えるほどの賃料はかからず、低コストでの開設・運営が可能です。
また、職場が自宅から近くなることや無駄な移動を減らせることで、交通費の削減も可能です。
④BCP対策
「BCP」とは自然災害やテロ、システム障害などの危機的状況に遭遇した時に損害を最小限に抑え、重要な業務を継続し早期復旧を図ることを目的とした事業継続計画のことです。
郊外や地方にサテライトオフィスを設置することで、リスクを分散することができ、災害時でも事業を継続することが可能になります。
-まとめ―
ご紹介したようにサテライトオフィスの導入にはたくさんのメリットがあります。
しかしメリットばかりではなく、拠点が分散することで、本社とのコミュニケーションが疎かになったり、セキュリティ面でもリスクが増えるなど注意すべき点もあります。
メリット・デメリットをしっかりと理解し、より働きやすい環境を実現するために導入を検討してみてはいかがでしょうか。